金属部品の組付工程を削減したい


部品名建機の操作パネル
成形方法インサート成形×2色成形
特徴透明樹脂と有色樹脂の2色成形に、金属部品をインサートしている

製品紹介

こちらの成形品は、建機の操作パネルですが、インサート成形と2色成形を複合した製品です。
表面処理、文字盤の貼り付けなどの後工程を経ての完成品が↑で、成形品自体は↓こんな感じです。

この部品の窓部には画面がくる=裏側から光で照らされるので外周に光が漏れないように縁取りが必要であり、同時に透明と黒の2材の境目は表面に文字盤が貼られるので段差NGとのことでした。

その課題を同時に解決したのが2色成形です!

更にお客様のご要望として、この製品の取付に金属ナットを使用したいということでしたので、後工程で組み付けるのではなく成形時に埋め込んでしまえば、2度と外れない一体部品の完成です。

これは、インサート成形と言って、既に出来上がっている部品(今回は金属ナットです)を成形前の金型の中に入れた状態で成形する。
そうすれば入れた部品が製品の中に埋め込まれ、尚且つ継ぎ目が滑らかな製品が出来上がります。

↓金属ナットの外周にだけ樹脂がついています。

コレを金型でやってしまうことで、人の作業によるバラツキによる不良も一気に減らせます。

この部品、メーカーさんの持つ何十機種にも共通で使われているので既に10年以上量産が続いています。
1度は金型も寿命を迎え、あらためて同じ金型を製作しなおしましたが、それだけ評価されている部品だと誇りに思っています。

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