成形機

「カタチにする」を生み出すしくみ—

イメージをカタチにするのに必要なのは、理想を忠実に再現するシステムと最適化された金型です。
髙橋精機の高度な金型技術は、世界のトップレベルを走り続けてきた成形機の開発実績を基盤にしています。

プラスチック成形システムのパイオニア

プラスチック用成形機の開発は、高橋精機が創業当初から取り組んできたコア事業の一つです。
時代のニーズに合わせ、生産性と使いやすさを追求すべく、お客様と共にシステムを構築してきました。

すべて油圧、空圧をメインにした機械であり、全電動を求められる昨今の流れから受注は見合わせています。

髙橋精機の成形機

  • 多色異材質成形システム
  • エンキャップ成形システム
  • NCブロー成形システム
  • NCフロースタンプ成形システム

多色異材質成形システム(2色成形機)

多色異材質成形システム(2色成形機)とは?

2色成形機とは、異なる色や材質の樹脂を金型へ注入し、型内部で一体化された製品を成形する技術です。

2色成形には専用の金型だけでなく、専用の成形機が必要です。
髙橋精機は1959年に国産第一号である2色射出成形機を開発し、成形技術を確立しました。
その後も継続的な改良がなされ、時代の進展に合わせた成形技術を提供し、日本のものづくりを支えてきました。
最大で4色成形機まで展開し、「2色成形」という言葉も髙橋精機が名付けました。

  • 射出ユニットを対向配置することで、他方式と比べて半分の型締力での成形を可能とする
  • 2面の金型がそれぞれ独立して型締されるため他方式特有の型厚制限がない
  • 反転盤を回転仕様とし、90度で止めれば、インサート工程などの追加が容易
  • 反転盤内に押出し機構があるため、反転を止めて通常の汎用金型2面での汎用成形が可能

エンキャップ成形システム(インサート成形機)

エンキャップ成形システム(インサート成形機)とは?

金型の中にガラス等をインサートして、樹脂と一体成形する技術です。

「落とせば割れる」ガラスを型内にインサートするためには、金型を上下開閉で、ガラスを下型に置ける成形機が必要でした。
専用金型の進化に注力した結果、今では汎用の横型成形機でも量産できるに至りましたが、特殊成形に特化した専用機として活躍を続けています。

  • 金型内に複数のものを容易にインサートできる竪型プレス
  • 竪型プレスの両脇に射出射出ユニットを配置し2製品のセット取りに対応
  • 作業性を優先し、下型を手前にスライドできる移動式ダイプレートを採用
  • 金型仕様によっては2色成形への展開も可能

NCブロー成形システム(ブロー成形機)

NCブロー成形システム(ブロー成形機)とは?

ブロー成形とは、プラスチック中空成形品の生産に適した成形法です。原型となる樹脂の内側から、圧縮エアーを吹込んで膨らませ、金型の形状を転写します。

2色成形が得意な髙橋精機なら、ブローでも2色できない?という要望から始まったシステムです。
竪型プレスに金型を平置きすし横からヘッドでパリソンを入れる方式はブロー成形では非常に斬新でした。
異材のダクトを組付けレスで成形できること以上のメリットが評価され、数多くの表彰もいただきました。

  • NC制御されたヘッドが金型の製品形状に沿ってパリソンを配置するので、バリのない3次元形状ブローが可能
  • 異材質成形されたパリソンにより、硬質部と軟質部を一体成形し、組付け工程を大幅削減
  • ツインクランプ方式により成形サイクルの短縮を実現1台で2種の製品を同時成形も可能
  • 押出しではなく、スクリューによる射出成形なのでガラス繊維などの混練も可能

NCフロースタンプ成形システム(圧縮成形機)

NCフロースタンプ成形システム(圧縮成形)とは?

下型に樹脂材料を押出し、上型を閉じて、加熱することで、軟化した樹脂を流動させて成形する方法です。

いわゆる圧縮成形と呼ばれる、少量多品種の製品との相性が非常に高い成形方法ですが、
生産の合理化、省エネルギー、低設備費を実現する成形システムとして高い評価をいただきました。

  • NC制御されたヘッドにより、型内の製品形状に沿って樹脂を配列可能
  • 成形歪みが少なく、薄肉成形が可能
  • 製品にゲートが不要なため、材料ロスに加え仕上工程削減でコストダウンを実現
  • 材料選択の幅が広く、高分子/繊維含有の樹脂でも成形が容易
  • インサートした表皮に樹脂を裏射ちする一体成形が容易に可能
  • インサート表皮の形状と位置の管理で木目込み形状も型内で再現
PAGE TOP