今回は、プラスチックを成形するためには、何を用意しなければならないのかを説明するよ!
それじゃあみんな、いくよー!
プラスチックの成形に必要なものとは

前回、大量生産には「射出成形」という方法があるという話をしましたが、そのためには何を用意すればいいのかわかるかな?
射出成形の必需品4つ

射出成形に必要なものは次の4つです。
- 金型
- 成形機
- 樹脂(プラスチックの原料)
- ノウハウ
それでは順番に解説するね!
射出成形の必需品1「金型」とは?

形を作る為の金属製の型です。
たいやきを作る時の型を思い出してもらうといいかもしれません。プラスチック製品を作る時もあのような型を使います。
たい焼きづくりで型の空洞に生地を流し込むと同じように、プラスチック製品づくりでも2枚の金属の間の空洞に原料を流し込みます。
実際に工場で使っている金型は、たい焼きの型とは、精度の高さや自動で作るためのあらゆるからくりが詰まっているという点が違います。
例えば、型へ材料を流し込む穴や、型を冷やす水路、できた製品を取りだす機構などです。
詳しくは「金型とは?」のコラムで解説しますね!
射出成形の必需品2「成形機」とは?

金型で製品を作るための機械を成形機と言います。
たい焼きづくりのように手作業では時間がかかってしますが、成形機を使えば、樹脂(プラスチックの原料)の注入から型の開け閉め、製品の取り出しまで自動で行うことができます!
…とは言いましたが、そもそも金属製の金型はとても重く、非常に強い圧力で型を押さえつけなければならないので、とても人力では不可能なのです。金型を使うには成形機が必須なんですよ。
詳しくは「成形機とは?」のコラムで解説しますね!
射出成形の必需品3「樹脂(プラスチックの原料)」とは?

「樹脂」というのは、プラスチック製品の原料の事です。
樹脂は、ペレット(粒)状の状態で販売されています。
これを高温で溶かして、金型に流し込み、冷やして固めると製品が出来上がります。
ひとくちにプラスチックと言っても色々あります。身近なものでは…あなたが使っているパソコン(ポリプロピレン)、ペットボトル(ポリエステル)、メガネのレンズ(アクリル樹脂)、衣類(ナイロンやポリエステル)など全部違った素材が使われていて、上げたらきりがないほど種類は豊富です! 詳しくは「樹脂とは?」のコラムで解説しますね!
射出成形の必需品4「ノウハウ」とは?

ノウハウというのは、金型づくり・成形・材料などの知識や技術です。
世の中のプラスチック製品はとても複雑な形をしたものがたくさんあります。
それらはその形を作るために、まるで謎解きのような、ありとあらゆる工夫が必要とされます。
金型を作る工場や成形を行う工場は、これまでの知識と経験をフル活用して、形づくりのための解決方法を探すのです。
それこそが、射出成形のノウハウ。腕の見せ所なのです!
今後のコラムでちょっとずつお見せしていきますね!
まとめ

今回は、次のような事をお話しました。
- プラスチック成形に必要なものとは?
- 金型とは何か?
- 成形機とは何か?
- 樹脂(プラスチック原料)とは何か?
- プラスチック成形のノウハウとは?
今回は、プラスチック成形にはこの4つが必要だという事を覚えていただければ幸いです!
身近だけど知らない、プラスチックの世界をのぞき見られたかな?
またね!